社長ブログ

by 遠山 峰輝

BLOG遠山峰輝のつづる日常

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    2017.09.24

  • スペイン紀行(7)

    バルセロナの3つ目はフラメンコギターです。皆さんはあまりご存じないと思うのですが、フラメンコギターの名手にパコ・デ・ルシアというギタリストがいました。彼は言葉よりもギターを覚えた方が早かったとも言われ、歴史上最高の天才フラメンコギタリストと言われた方です。私はギターを始めた中学生のころから彼の大ファンであり、大学、社会人になって何度か彼の来日コンサートに足を運び、その都度感銘を受けておりました。ところが確か三年くらい前と思うのですが、公演先の米国のホテルで心不全だかで突然亡くなったのです。まだ60歳そこそこだったかと思います。私がその訃報を知ったのはそれから大分後なのですが、個人的には本当にショックでした。何か憧れの人を突然亡くすとこんな気持ちになるのかと、そんな経験は自分では初めてでしたね。これはスペインではもちろん大変なニュースであり、「今後出てくる新しいフラメンコギタリストは、パコの存在を無視できない、パコを超えることはできないだろう」などと言われたそうです。それだけ大変な存在だったのです。そんな中、バルセロナの街中を歩いていて、カタルーニア音楽堂(ここは世界遺産にもなっている歴史ある音楽堂です)で、JESUS GUERREROというギタリストがデビューアルバムを出し、その記念コンサートがあるというので行ってみました。500円程度なのですが、この音楽堂は見学だけでも3000円くらいするので見学料を考えれば安いとも思いチケットを購入。演奏は「びっくり、感動!」でした。フラメンコギターを中心にパルマ(手でリズムを叩く人)、歌、パーカッション、エレキベースというパコ・デ・ルシアの人生の後半で追及した音楽様式で、素晴らしかった。しかもメンバー全員イケメンで日本でも受けそうな感じ。演奏後、彼のCDを購入して、その後のサイン会でサインをもらい少々話をしました。「是非、日本へ!」と。「まさかあ」的な反応でしたが、私の見立てが間違っていなければ、日本でパコ・デ・ルシアの次を担う人材ではないかと思うのですが、将来が楽しみです。

    演奏中の写真は禁止なので。写真は演奏前のカタルーニア音楽堂のステージです

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