by　遠山 峰輝

日経新聞の社説を読んだ。今年6月の新法施行で民泊が合法化されるらしい。民泊は今後成長が見込まれる有望な分野である。これまで旅館やホテルは原則的に受付を置き、宿泊者の身元を直接確認する義務があったが、新法ではスマホの映像などでの遠隔確認が容認されることが個人がこの事業に参入する一つの引き金になるらしい。また民泊仲介のエアビアンドビーは宿泊者と部屋の提供者が互いに評価し、結果を公開することで不安を事前に払拭した。世の中を見ると一昔前は安全安心のためという理由で存在していた規制が今の時代にそぐわなくなり、規制が撤廃されたり暗黙の了解で容認されたりしていることが多くあるだろう。医療或いは病院はこの「安全安心のため」という各種規制だらけだと思う。昔と比べると消費者は明らかに賢くなり、或いはいつでもどこでも賢くなる手段を身に付けた。「医療には提供者と消費者の間での知識情報ギャップがある。だから規制が必要」という一言で片づけることはできなくなったきた。消費者をもっともっと賢くし、消費者が医療を評価する知恵を付け、そしてその仕組みをもっと作れれば多くのことは解決するはずだ。施設基準、診療報酬の仕組み、もちろん一定のものは必要だが、時代とともにその項目などは少なくなるのが正しい方向だと思う。