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スタッフアイズ

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「組織の成功循環モデル」と「人材マネジメント」② 

UPDATE

2018.07.12

 何故、「関係の質」が向上すると成果を生み出しやすくなるのか。
 まだ、皆さんの記憶に新しいと思いますが平昌冬季オリンピックで女子スケート陣のチームパシュートが、個人タイムの合計では日本より早いオランダに勝ち金メダルを獲得しました。4年前のソチオリンピックでは4位ですから大きな躍進です。4年前との大きな違いは、メンバーが二人変わった事もありますが、日本チームは、所属している事業団、大学等の垣根を越えて年間300日以上の合宿や遠征での共同生活を重ねてきました。それによって、それぞれはよきライバルでもありますが良き同志になり、それぞれの強みを最大限に生かし、それぞれの弱みはカバーする滑りが本番で出来た結果と思われます。これは、年間300日以上の共同生活で「関係の質」を向上させ、お互いの強み、弱みをわかりあえるようになったことと、チームメンバーも固定されたので、チームの目標と個人の目標を一致させることができ安心して練習が行えたからだと思います。怪我をした選手もいましたが、外されることなく治すことに専念して本番ではメンバーに選ばれていました。仮に、チームメンバーが固定されていないで、常に結果を出さないとメンバー変更が行われてしまうようなチーム環境では、結果がでないと変更されてしまうことの不安を感じてしまい、心身的なダメージも起こしやすくなり、不安が大きくなるとその先にある恐怖を感じるようになってしまいます。常に不安や恐怖を感じて練習をしていたのでは練習の効果も上がりません。
一般の企業組織(病院)でも同様で、チームの達成目標と個人の目標を共有化した上で「関係の質」を向上させることで、個々人が自らスキルアップし、お互いの不足部分を補うことでチーム力がアップし、業績向上につながることになります。しかし、それぞれが自分のことしか考えてなく、苦手部分を補ってもらえずいつも叱られているばかりいる組織では、スタッフは常に不安を感じてしまい、それが継続すると恐怖になりドロップアウト(心疾患)してしまうことになります。一般の組織では、仕事に来れば毎日8時間は一緒にいることになるので「関係の質」を向上させることは可能です。家族や学校(学級)、部活でも同じことがいえると思います。
高橋俊一