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「関係の質」を高めるために必要な行動ストロークとは

UPDATE

2018.09.13

「関係の質」を高めるためには、組織構成している全ての人たちの存在感を高め不安感を低くする事が必要です。この組織の一員になれてよかったと思えるよう、安心してそれぞれの人が力を発揮できる環境を整える事です。

環境を整えるというと、休憩場所等のハード面を整える事を考えがちですが、組織を構成する人の交流関係を変えることで環境を整える事が可能になります。その一つの方法がストロークです。

人のからだを動かすには様々な栄養(食事等)を必要とするように、こころ(思考)も「栄養」を必要とします。そのこころに必要な栄養をストロークと呼んでいます。一般的にストロークというと水泳やテニス、スケート、ボートなどでよく耳にする単語ですが、心理学では「存在を認めること」といったニュアンスで用いられます。そして人はこのストロークを求め、ストロークを交換しながら生きています。

ストロークには種類があります。①肉体的肯定的ストローク(スキンシップ)②心理的肯定的ストローク(ほめる、スマイル、ねぎらう、目を見て話す、電話、手紙、メール、お礼をする等)

③条件付肯定的ストローク(あなたの○○はOK。良いところを了承する。)④無条件肯定的ストローク(潜在の肯定。いてくれありがとう。)このストロークを組織内でお互いに実施していくことで組織における「関係の質」を高めて組織環境を整えていきます。また、時には否定をしなければならない事もありますが、やってはいけない否定があります。否定には「部分否定」と「完全な否定」の2種類があります。部分否定は、「あなたはOK、でも○○の行動はダメだよ」この否定はOKです。しかし、完全な否定、「あなたの存在がだめ」というような人格否定になる否定は絶対にしてはいけません。この部分は言葉の難しさがあります。

ストロークの進め方の例としては、リーダークラスから始めていくと良いです。自分がメンターとなっている後輩に対してストロークを実施していきます。ストロークには先に述べたとおり種類があります、実施した数を数えることが出来ます。数多く実施していくと質が上がって行きます。

要は、マネジメントすることが可能です。後輩にどのようなストロークを実施していくかを検討します。まずは、難しく考えずに、心理的肯定的ストロークをたくさん実施してみます。

朝、顔をあわせたら、「おはよう」と挨拶。業務を実施してくたら、「ありがとう」、「○○してくれて助かったよ」など、一緒にいてくれてありがとうと言うこと、その人の存在を言葉を通じて認められていることを感じさせることです。

高橋俊一