社長ブログ

by 遠山 峰輝

BLOG遠山峰輝のつづる日常

  • UPDATE

    2019.01.20

  • 診療報酬制度はいつまで世の中の変化に追いつけるか

    とにかく世の中の動きは速い。AI、自動運転、IoT、シェアリングサービス、GAFA(グーグル、アップル、フェースブック、アマゾン)・・・。よく考えれば、自分が大学院を卒業して就職した頃は、携帯電話はもちろん、メールもなかったような気がする。その分、年を取ったということかもしれないが、それにしてもこの数年の動きは本当に早い。アマゾンの創業は1994年だったらしい。書籍の通販から始まり、あっという間に世界のビジネスのプラットフォームか。こんなスピードで世の中が動いている時代に診療報酬が二年に一度で改定される。その改定の頻度が遅いと言っているのではない。診療報酬の仕組みそのものが世の中の変化に追いついていくのだろうかを心配する。いろいろな分野で距離の概念がなくなった。つまり近くで人と人が顔を合わせなくても、ネットで話はできる。いや、顔など見なくても多くの情報が手に入る。またその判断もAIが行うこともできる。自動運転の時代だ。リハビリのロボットが人の助けを借りなくてもなんでも行ってしまうかもしれない。ネット診断、初診は医師との面会が必要、リハビリロボットも、隣でPTが付き添うわないと点数はつかない。いくらAIが進歩して看護師の生産性が高まったも、患者7人に1人は看護師が必要なのだろうか。危惧していることは二つだ。診療報酬はいつまで世の中の変化に対して辻褄を合わせることができるのか。そしてもう一つは、診療報酬の辻褄合わせを行うが故に医療が技術の進歩から取り残されることはないか。本末転倒にならなければいいが。

    遠山峰輝

CATEGORY

  • カテゴリーなし