STAFF EYE'S

スタッフアイズ

STAFF EYE'Sスタッフアイズ

PDCAの大切さ

UPDATE

2020.04.24

新たな年度がはじまった。

以前お世話になった医療機関では、毎年10月頃から次年度の事業計画の作りこみが始まり、3~4か月かけて事業計画が完成するという組織であった。

結構時間をかけている印象があるが、いくつかの病院とそれを束ねる本部がある組織ということで、組織内の各種会議で諮り承認されるというプロセスが一定期間を要する一つの原因である。こうして作られた事業計画は新年度の4月から毎月進捗管理が行われる。本部に各病院の事務長が集まり、計画対比で勘定科目ごとに乖離の大きさとその理由を会議で報告&討議するのである。本部サイドから事務長に対し、なぜ患者数が落ち込んだのか?どのような取り組みをしているのか?次月に向けどんな手を打つのか?医師は協力的か?など、これを毎月行うのである。4月の会議であれば、大型連休を控え病床稼働の低下対策など、かなり細かいことを言われる。そして次月には先月宣言した内容が行われ、結果が出ているかレビューする。正直、事務長の立場からすると毎月の会議は結構厳しいものであったに違いない。もともと事業計画は、普通にやっていれば達成できる数値ではなく、頑張って達成出来る数値(頑張らないと達成できない数値)というように作りこむようになっているから、計画達成は容易ではない。しかも一ヵ月の中で、この会議以外にも院長同席の会議や本部から病院に出向いた個別会議などがあるからなおさらである。

 

当時、この組織の経営改善に携わっていた私は病院スタッフとのコンタクトも多かった。この事業計画達成に向けた活動は、スタッフも皆結構大変だったようで、多くの愚痴をこぼしていたが、計画達成という同じ方向を向き、意識高く活動していた。今思えば、これらの計画立案から実行・管理までの一連の活動の徹底ぶりは立派なものであり、それを繰り返しているからすごい。

当然のことながら一定の成果が継続的に出ているのである。

 

なんとなく過ごす時間、計画性を持って過ごす時間。前者と後者では終わった後の満足感や達成感などに大きな違いがあるはずである。このような時期だからこそ、いつも以上に目標をもって計画的に過ごそうと弊社でも進めている。

今日も一日がんばろう。

 

坂尾英明