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AIの発達を予測したキャリア構築の必要性

UPDATE

2025.08.20

近年のAI技術の発達は目を見張るものがあります。以前業務中に悩む事があり、思い付きでchatGPTに相談した所、非常に整理された回答が返ってきました。このままAI技術が進化するとコンサルに求められる仕事の範囲はどんどん狭くなってくるのではと恐ろしく感じます。ですので今回はchatGPTにコンサルタントの業務のうちAIに奪われる可能性のある業務を聞いてみました。

1. 定型的なデータ収集・整理
  例:市場調査データの収集、財務データの抽出、業界レポートの要約など
  理由:インターネットやデータベースから自動で情報を収集・構造化するAIがすでに実用化

2. 簡易的な分析・レポート作成
  例:SWOT分析、PEST分析、簡単な財務比率分析など
  理由:ルールベース・定型フォーマットの分析はAIが高速かつ正確に実行可能

3. パワーポイントやエクセルの初期作成
  例:テンプレートに沿ったスライドの構成、グラフ作成、サマリー生成など
  理由:最近のAIツール(ChatGPT + Office 連携、Copilot系)で自動化が可能

4. FAQ対応や基礎的なヒアリングのサポート
  例:初期ヒアリングの自動化、クライアントからのよくある質問の自動応答など
  理由:チャットボットや自然言語処理の精度向上によって代替可能に

5. 競合調査・ベンチマーキングの一次情報まとめ
  例:上場企業の開示情報から競合情報を抽出し、一覧にする作業など
  理由:大量のテキストデータ処理・要約がAIの得意分野

以上です。これらの回答が一瞬で出力されるので本当にすごい機能だと思います。
特に1番のデータ収集からの要約に関してはそう遠くない未来に人力で行うより短時間かつ高クオリティに出来るようになるのではないでしょうか。
現在これらの仕事の依頼を受ける事が多くありますのでAIに仕事を奪われるとコンサルとしてのバリューが大きく減ってしまいます。
では自分の持っている能力でしばらくAIに奪われない業務は何か思いつく事を書きます。

・クライアントとのコミュニケーション…まさしくAIでは代替できない領域です
・複合的・高度なExcel分析…DPC分析などはいずれAIに取られると思いますが、Excelのフォーマットや内容の理解についてはまだAIで代替え不可能かと考えます
・コミュニケーションとデータ分析に基づく物事の整理及び提案…これが最もAIの到達が遅いのではないかと思います。人に関わる領域と複合的な思考こそコンサルとしての真髄だと私は思っています。

思いついた上記の項目を上げましたが、将来AIが発達した社会で活躍できる人物は、上記のようなAIでも思いつくような事柄ではなくAIより優位性のある事柄に到達できる人間や、特性を理解した上でAIを活用し正確性の高いハイパフォーマンスでバリューを出せる人間なのかもしれません。
将来AIが発達した社会に対応できるよう私もAIに奪われないであろうスキルの向上とAIの勉強でも始めようかと思います。
コンサルタントだけでなく、自分の仕事が将来どのように変わっていくのか予測を立て、今後のキャリア構築を考えても良いかもしれません。

髙橋奈那