NEWS

お知らせ

NEWSお知らせ

デニッシュって何か?

UPDATE

現地に行ってみないと体感できないこともある。

2018年に縁があってデンマークのコペンハーゲンに行ってきた。結構街のあちこちにカフェがあり、パン屋さんが並立しているところもあった。パン屋さんに立ち寄るとおいしそうなデニッシュが売られていて、正しい読み方はわからなかったが、「wienerbrød」と書いてあり、そのままを棒読みでウィナーブレッドくださいと言って買った。変な顔していたから読み方がかなり違ったのだろうことはわかったが、旅先だし、しょうがない。指差しして再確認したから買うことはできた。

それで、あとから調べてみると、デンマークでは甘いパンはオーストリアからもたらされた食べ物ということで、「wienerbrød」。デニッシュをデンマークで食べたいと思いきや、呼び名はそうじゃないと目の当たりにした経験は今思い出してもおもしろいことだと思う。そして、この話を思い出したのは、経営者の大先輩の方と話をしていて、昭和の大阪万博の話になり、そこで食べたデニッシュパンがあまりにおいしく、東京の店にしばらく通った話を聞いたからだった。今の大阪万博が予約取れないまま満杯になった話をしていて、パンの話になったのだ。その店はチェーン店となり、いまも残っている。そんな認識はなかったが、デニッシュを日本に広めたきっかけとなるパン屋さんと言えるのだろう。視点が変われば、呼び名もひっくり返る。現地に行って気づくことがあるのは、コンサルをやっている時と変わらない。「日常に流されないで、面白いことを見つけられれば、人生も仕事も面白いものになる」こんな落ちでよいだろうか。いや、やはりよくないか。書を捨てよ、町へ出よう。そんな言葉が頭をよぎる。

というメッセージが妥当かもしれない。

米道 利成