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情報を集める仕事から、意味を考える仕事へ

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医療機関の現状分析を行う際、多くの場合まず取り組むのはデータ収集です。

患者数や病床稼働率、紹介件数など、様々な情報を集めて整理することから分析は始まります。

私自身、入社して間もない頃は、データを集めて整理すること自体が分析だと思っていました。しかしあるとき上司から、「データを集めることと分析することは違う」と言われたことがあります。

 

当時は、データを整理して資料にまとめることが分析だと思っていたため、その言葉が印象に残りました。

実際に分析を進めていくと、情報を集めること自体が目的になってしまう場面も少なくありません。

データを整然と並べることはできても、その結果から何を読み取るべきかが十分に議論されないまま終わってしまうケースも見られます。

本来、データの役割は事実を示すことにあります。

そして、その事実から意味を読み取り、示唆を導き出すことが分析の価値になります。

例えば、病床稼働率が高いという数字があった場合でも、それが「需要が高い」ことを示しているのか、あるいは「退院調整が滞っている」ことを示しているのかによって、取るべき対応は大きく変わります。

つまり、数字そのものよりも、その数字が何を意味しているのかを考えることが重要です。

医療を取り巻く環境は複雑であり、単純なデータだけでは実態を捉えきれないことも多くあります。

だからこそ、データを整理するだけでなく、その背景にある構造や要因を読み解く視点が求められるのではないでしょうか。

 

土屋 喬