STAFF EYE'S

スタッフアイズ

プランを立て、それを実行に移す段階で人が全然動いてくれない…という事態は、病院でなくとも、どんなシーンでもよく起きます。例えば、些末な例になりますがプライベートな旅行において、「自分はこんなに苦労してプランを考えているのに、同行者は何も協力してくれない…。」と不満を覚えるような体験は誰しもしばしばあるのではないでしょうか。

ただ、この一方で同行者は「そんなに根詰めてプラン通りにしなくてもいいのに。むしろプランなどないのが醍醐味ではないか」と思っているかもしれません。

 

このように、プランを立てる側と実行する側で気持ちや考えていることの共有化ができていないと、すれ違いが起きて結果的にうまく進まない事態となってしまいます。

 

病院でも、トップダウン式に発令されたプランに対し現場の医療職スタッフなどは、「そんなことする余裕今はないのに…」「それを実行したところで、自分に何のメリットもない」「実行したいとは思っているけれど、あの人が動いてくれないからうまく進められない…」などと思っているパターンはあると思います。

 

そうならないためには、なによりも現場の医療職スタッフなどの意見を率直に聞いてみることが重要ではないでしょうか。

聞いてみることで、先ほどのネガティブな要素の排除だけでなく、今まで思ってもみない解決法が提案され、より良い戦略を練るための参考になるかもしれません。実際に、彼らは現場の問題を一番肌で感じているはずです。それらを取り入れることで、実行速度の促進だけでなく、戦略の質の向上なども期待できます。

彼らへの質問内容の例としては、現在解決しようとしている問題に対する彼らの考えや、戦略に対して不満があるかどうか、取り組むにあたっての不安など考えられます。

 

もし戦略実行においてお悩みの方などに対して、ご参考になれば幸いです。

 

河﨑　実涼