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今年最後の新幹線で思い出す 待ち行列解消試算

UPDATE

2023.12.27

2023年最後の仕事は大阪でした。オンラインでのミーティングが受け入れられるようになったこの数年で、新幹線に乗る回数は以前の半分以下になりましたが、それでも月に2~3回は乗る機会があります。東海道新幹線と同い年(私の方がちょっとお姉さん)ということもあり、子供の頃から「飛ぶように走る超特急」は憧れの的で、今でも観るとわくわくします。

今年は大雨などの影響で突然運休になることが何度かあり、私も一度、出張先から戻れなくなりました。前日夕方から6~7時間の運休で、ようやく運転再開の見込みが立ったのは正午前くらい。「さ、動き出した」といって、駅に向かった方がどれくらい居たでしょうか。

 

私は急遽宿泊した宿で、こんな計算をしていました。

・東海道新幹線16両編成の座席定員は1319席、満席じゃなかったとしても1,000人は乗っているかな

・6時間くらい止まっていたということは、「のぞみ」なら約100本運休かな

・とすれば少なくとも10万人くらいは、待たされているのよね(私はその一人)

・東京~大阪間の駅に分散して待っていたとして、名古屋駅だけでも2万人くらいは居るよね

・再開したといっても、もともと今日の新幹線を予約していた人もいるし、臨時電車を出してくれたとしても、待っていた人たちは、1号あたり400人くらいしか乗れないかな

・とすると、50本くらい「のぞみ」が出れば、待ち人はいなくなるかな

ということで、このまま新幹線が動き続ければ、あと5時間経てば待ち行列はなくなる、と確信し、土曜日だったこともあり(勤務日じゃないし)、名古屋駅で長蛇の列に並んで待つことを選ばず、ゆっくり買い物や食事を楽しんで過ごすことにしました。

いつもは混んでいて(だいたい2時間くらい並ぶ)、なかなか食べられない老舗のひつまぶしも、気持ちに余裕を持って並び、おいしく頂きました。駅地下のショッピングモールをくまなく歩き、珍しい特産品なども購入し、久しぶりにのんびりと休日を過ごしました。

そして、5時間後に名古屋駅に戻り、すっかり平常通りに戻った新幹線の指定席を購入して帰宅しました。

その日は全国ニュースでも取り上げられるほどの豪雨で、急遽宿泊した宿も浸水し、避難指示が出るほどで、皆様からご心配を頂き、当日は私自身も不安がありましたが、振り返ってみると想定外の名古屋観光ができて、今年一番の思い出になっています。

新しい年も、大好きな新幹線に乗るたびに、新しい思い出ができるのかなと思いながら、今年最後の新幹線に乗っています。

石井富美