STAFF EYE'S
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UPDATE
2024.05.24
先日、実家に帰っていたら、テレビが流れていて、「川の流れのように」を美空ひばりさんが唄っていた。歌にもなじんで良い顔だ。
晩年の顔だと思って見ていたが、括弧書きで年齢が表示され52歳となっていて少し違和感が残った。もしやそんなに若くしてなのかと思って、ググってみたら、52歳でお亡くなりになっていた。昭和を代表する歌手として私も小さいころから知っていたが、そんなに若くして亡くなっていたことを再認識し驚愕した。
言ってしまえば、波平さんよりも若いのだ。多くの先人が、歳を取ったら、顔は人生の履歴書だとか、顔に責任を持てとか話しているが、ひばりさんをとっくに追い越し、波平さんをも追い越してしまった歳なのに、なかなかいい顔になれない。結構、苦しいことも乗り越えてきたとは思っているが、なかなか味にならないのは、ちょっと寂しい感じがする。
そして、「川の流れのように」を歌っても、まだまだ子供感が自分のなかにあって、人前では気恥ずかしくて歌えない。結局は、そういうことか。まだ、いい顔ではないのだ。
人生50年は信長の時代で、今は人生80年といったところだ。ただ、早々に人生100年の時代がやってくることは確実だ。追いかけては逃げる蜃気楼のように「いい顔」になる年齢を追いかけて生きている気がしている今日この頃だ。
米道利成