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データの読み方

UPDATE

2018.05.24

コンサルティング会社なので当然かもしれませんが、当社はデータを使用する頻度がとても高い会社です。
データを扱う際には、定義をきちんと確認することが大事だというのは常識中の常識ですが、公に出ているデータの中でも表面的な意味だけを捉えると、実は全然違った!というデータも数多くあるような気がします。

例えば病院関係のものに特化して言うと、厚生労働省の行う「医療施設調査」という統計。
これは昔からの「医療法上の区分別」で医療施設のベッド数の統計が示されていますが、今の実用上の区分はもっと細分化されていたり、2区分にまたがるように設定されている区分もあったりして、使いどころが難しいと感じるデータです。
こういったデータの中から四苦八苦しながら、確実に言えそうなことだけを組み立てていくのが私達の仕事なのですが、個人的には「いつになったら変えるんだ・・・?」と思いますし、何より言葉上の意味だけ取ってしまったときに非常に間違えやすい!(実際に弊社に入ったとき私自身が大混乱でした)

データに関して言葉や表面上の表現に惑わされないことが重要、というのが私がこの会社に入って一番痛感したことです。医療系の論文なども多くがそうですね。何を事実として捉えるかは読む側にかかっています。皆様は似たようなこと、おありではないでしょうか・・・?

さて、まじめな話はここまでで、ここから先はおまけ話です。
上記のようにデータの中には「良く読んだら、全然使えないデータだ!!」ということも良くあります。ウェブやテレビ等で公開されているデータなどは身近なものであり、意外と面白かったりして、この間見たヘアアイロンの広告では「ヘビーユーザーの85%が満足!(←数字はうろ覚え)」と書いてありました。
『満足しているからヘビーユーザーなのではないか』とツッコミを入れたくなりますし、実は全体では満足度が低かったからこの表現にしたのでは、とつい憶測してしまいます。
このような感じで、データはミスリードや憶測を生む場合も多いので、私も気をつけようと思う毎日なのでした。
櫻井りえ