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「頭の良さ」って? PART2

UPDATE

2019.02.28

前回、動物の頭の良さに関して話をあげましたが、同じテーマで第2回目です。

 

前回の内容では、犬の頭の良さは「命令をどのくらい早く理解し実行できるか」という軸が、また動物全般で使用されるものの1つに「鏡という存在/鏡に映った自我を理解できる能力」という軸がありました。この2つの軸は実際には全く別の能力ですが、人間に当てはめるとどんなイメージなのでしょうか?

 

犬の頭の良さの比較に使われていた「命令の早い理解と実行」に必要なのは「相手が何を求めているのかを察知する能力」&「成功体験の記憶力」&「それを可能にする身体能力」なので、いわば「空気を読む力」「記憶力の良さ」「五感の鋭さ」といったところでしょうか。すごく優秀な部下というかんじですね。

 

では「鏡という存在/鏡に映った自我を理解できる能力」というのには何が必要なのでしょうか。

まず「鏡に映っているのは自分である」という理解の中には、「自分の体ではないが自分の意識で動く自分のような生き物が存在する(ドッペルゲンガーのようで少し怖い)」という理解の商法と「これは板に移っている像である」という理解の方法の2つがあるのではないでしょうか。

どちらにしても「自分は自分の体1つしかいない」もしくは「動いていて自分と同じ姿をしているものは生き物である」という概念を壊さなくてはいけないのでゼロベース思考の能力が必要です。どちらかというと「これは板に移っている像である」という理解のほうが前述の2つの概念療法を壊さなくてはいけないので高度な気がします。

また「自分と同じ動きをする」「触れても板である」「匂いがしない」「水面など他にも自分と同じような像が移るものが存在する」などの情報から上記の仮説を導き出すはずなので仮説思考も必要です。

こうやって考えてみると動物の頭の良さの試験も結構大変・・・。鏡を知らずに「これは板に移った像である」ということを理解するのはコンサルタントに近い能力なのかもしれませんね。

櫻井りえ