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今こそ、原点回帰

UPDATE

2022.11.24

コロナ第8波と呼ばれる感染拡大がみられる中、医療機関ではコロナの対応だけではなく、日々の業務に加え、経営改善に向けた取り組みをされている医療機関が多いかと思います。

経営改善と言っても内容は多岐にわたり、現場の協力/理解なくして進まないことがほとんどです。そうすると、事務には事務の、現場には現場の事情や考えがあり、経営改善がなかなか進まないという事態が起きることもあります。特に今はコロナの対応もあり、互いに疲弊している中では、ポジティブな方向に進みにくいかもしれません。しかしながら、同じ職場で働き、同じ目的を持っているはずにも関わらず、前に進まないというのはもどかしく感じます。

その事態を打破するためにどうすべきか。(口では言うのは簡単なのですが・・・)やはり原点回帰が効果的なのではないかと考えています。

先日購入した本においても、その原点回帰に有用なツール、動機づけマップが紹介されていました。手順は以下の通りです。

 

1・きっかけとなった出来事を探す。

2・その出来事の影響範囲をマッピングする。(きっかけが変えた自分の行動や習慣、考え方、周りに与えた影響を図式化する)

3・影響の評価を行う。(その影響がポジティブなものか、ネガティブなものか)

4・評価に理由付けをする

5・1~4を必要なだけ繰り返す

引用:ダイヤモンド社 読書猿著『独学大全-絶対に学ぶことをあきらめたくない人のための55の技法』

 

ツールの内容について紹介させていただきましたが、実際はどのような方法で振り返るかよりも、きっかけを振りかえること自体に意味があるというものです。

同書では「志の強さは、それを立てた瞬間にではなく、自身の行為や思考を絶えず志に結びなおした、その繰り返しの中に生じる」と書かれています。

なぜ始めたのか、どのような影響を見込んでいたのか。その動機を振りかえ続けることが前に進む原動力になるはずです。

「地域の医療を守る」という医療機関に共通した志に立ち返ると、前に進むきっかけになるかもしれません。内部の事情で仕方ないとあきらめずに、常にその打開策を考え、経営改善を進める一助になれば幸いです。

 

花井聖菜