社長ブログ

by 遠山 峰輝

BLOG遠山峰輝のつづる日常

  • UPDATE

    2023.04.03

  • 定量化(How much)が全て

    昔と比べて子供の泣き声を聞かなくなった。正直いらいらするときもあったが、こうも子供が減ると日本の将来を本気で心配したくなる。少子化対策、「子ども予算倍増」などとスローガンはすごいが、本質な解決策や具体策は見えにくい。そんな中、先日、子供を持つことにかかる費用に関する記事を新聞で見たので紹介したい。一人の子供にかかる教育費用や生活費は一人当たり1300万円~3000万円程度、そしてこれよりもはるかに大きいのが子育てに対する女性の機会費用らしい。大卒女性が子育て期にキャリアを中断することで被る逸失所得は生涯で約2億円に上る。高卒女性でも1億円とのこと。これらの大きな費用に対して、月1万円程度の児童手当など焼け石に水というわけだ。なるほど・・・

    コンサルティングを行い、現場の意見を聞いていると、多くの問題が指摘される。また解決策もいろいろ出る。「ここが問題、こうすればよくなるのにどうして行なわないのか・・・・」。そんな中、現場(或いはクライアント)で必ずと言っていいほど抜けるのは、「それは何ぼの話(How much?)になるのか?」という定量化の視点である。問題点やちょっとした解決策をあげようとすれば、キリがないものである。大事なことは問題の本質を掴んだ上で、優先順位をつけて解決を行うことである。優先順位をつけるためには、定量化は欠かせない。当たり前のようであるが、遠山はコンサルタントの価値で重要なことの一つが客観的、科学的な視点で多くの問題の中から優先順位をつけて絞り込むことであると考えている。少子化対策、大事な事は、各施策が、一体、何名程度の子供増加に貢献するのかということを明確化するという当たり前の視点である。ここにこだわり、答えを見つけることができれば、少子化対策は5合目くらいまでは来ていると言えるのかもしれない。

    遠山峰輝

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